ぽんこつぼーいタマです。
今回はハイテク系のレバレッジETFであるTECLについて調べてみました。
TECLとは
正式名称は「Direxion Technology Bull 3x Shares ETF」です。
こちらはテクノロジー・セレクト・セクター指数の日々の値動きの3倍を目指すETFです。この指数はソフトウェアサービスや情報技術、通信機器、半導体などで構成されているため、ハイテク系のレバレッジETFです。
- 運営元:Direxion社
- 経費率:0.95%
- 設定年:2008年12月17日
同じくハイテクセクターに特化したETFであるVGTは経費率が0.10%です。それを考えると少し高いですが、こちらはレバレッジETFなので妥当なところでしょうか。
S&P500に連動したレバレッジETFであるSPXLと同じ経費率です。
組入銘柄
公式サイトで組入銘柄を確認してみます。
誰もが知っている有名企業がずらりですね。今後も期待できる銘柄がたくさん組み込まれている感じがします。
Bloombergで確認すると少し変わっていますね。公式サイトのデータは2020年3月のものなので、入れ替わりがあったようです。
どちらにせよハイテク特化のレバレッジETFだということがわかります。
パフォーマンス
普通のハイテクETFであるVGT、S&P500連動のレバレッジETFであるSPXL、そしてTECLで比較してみます。
3ヶ月 | 3年 | 5年 | |
VGT | 33.54% | 24.28% | 20.87% |
SPXL | 48.75% | 7.07% | 12.85% |
TECL | 73.00% | 38.97% | 40.12% |
どれも素晴らしいパフォーマンスですが、ハイテク系はやはりすごいですね。特にTECLはとんでもないハイパフォーマンスを叩き出しています。
個人的にハイテク銘柄は今後も大きく伸びると思っているので、TECLは非常に魅力的に感じました。
こちらは5年間の比較です。緑がVGT、青がSPXL、黄がTECLです。
チャートからわかるように、TECLのボラティリティが半端ないです。ポートフォリオの一部に組み込むと面白そうな銘柄です。
TECLのメリット
メリット1.資金効率
こちらはレバレッジETFのメリットですね。SPXLと同様に少ない資金で大きなリターンが狙えます。
メリット2.ハイテク連動ETF

こちらはハイテク特化ETFのVGTと、S&P500連動ETFのVOOを比較したものです。緑がVGT、青がVOOとなります。
チャートからわかるように、世界最強指数のS&P500を上回るパフォーマンスを叩き出しているのがハイテクなんです。また、コロナショックからの回復も早く、早速最高値を更新していきました。
この強すぎるハイテクセクターに連動しているのですから、TECLだって強いに決まっているんですよね。
TECLのデメリット
デメリット1.リスクが高い
レバレッジETFなのでリスクは高いです。チャートを見るとわかるように、暴落したときの勢いは半端ないです。自分のリスク許容度と相談する必要があります。
デメリット2.長期保有で乖離しやすい
これもレバレッジETFのデメリットです。日々の値動きの3倍を目指しているので、最終的なリターンが3倍になるわけではありません。
デメリット3.取引タイミングが難しい
レバレッジETFは短期向けの商品なので、ある程度の技術が求められます。
しかし、これだけのパフォーマンスを叩き出しているので、長期投資でもいいかもしれないですね。これはそれぞれの考え方次第ということで。
まとめ
ハイテク特化のレバレッジETFにTQQQという優秀なものがあるのですが、日本から購入できないんです。なのでハイテク特化レバレッジETFを考えると現状はTECLのみです。
それでもパフォーマンスは素晴らしいので、ポートフォリオに組み込むのも良さそうです。
※この記事のデータは6月15日時点のものです。