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【長期投資】インド株ってどうなの??インド株に投資をする方法を解説!!(EPI,INDL,GLIN)

こんにちは、タマです。

今回はインド株の魅力とインド株への投資方法について解説します。

インド

まずはインドの特徴やその魅力から見ていきましょう。

下表は世界の人口ランキングです。(参考

順位人口人口増加率
1位中国13億9,771万人0.4%
2位インド13億6,641万人1.0%
3位アメリカ3億2,823万人0.5%
4位インドネシア2億7,062万人1.1%
5位パキスタン2億1,656万人2.0%
11位日本1億2,626万人-0.2%

インドは世界人口第二位で今もなお人口増加が続いています。また、10年以内にインドが中国を抜いて世界人口第一位になるとみられており、今後の経済発展が期待されています。

現在、世界人口第七位のナイジェリアは人口増加率が2.6%あり、2050年頃にはアメリカを抜いて第三位になるとみられています。

人口ピラミッド

インドは単に人が多いのではなく、生産年齢人口が増加していきます。

下図は2020年の人口ピラミッドと2050年の人口ピラミッドです。

2050年にかけて30代〜40代が多くなっていますね。この人口ボーナスはとても魅力的です。

日本の人口ピラミッドはこちらです。

悲惨ですね…




GDP

続いてがGDPについてです。

下図は世界全体に占める各国の名目GDPの比率を表したものです。(参考

こちらを見るとインドもしっかりとランクインしていますね。

また、上位5カ国のGDP成長率は下表のようになっています。※2019年前年比

GDP成長率
アメリカ2.2%
中国6.1%
日本0.7%
ドイツ0.6%
インド4.2%

やはり中国とインドの伸びは凄まじいです。

IT大国

インドには「インドのシリコンバレー」と呼ばれるバンガロールという都市があります。

ここにはトヨタやソニー、ホンダといった日本企業だけでなく、GoogleやMicrosoft、Facebook、サムスンといった一流企業も拠点を置いています。

インドは英語が話せる人材が多く賃金が安いことから、IT業務のアウトソーシングによってIT産業が急速に発展しました。特にインドとアメリカ西海岸の時差が約12時間ということもあり、米国企業が就業前にインドに業務を発注すると、そのままインドで開発を続けることができる利点があります。

また、インドにはインド工科大学という大学があり、GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイ氏やソフトバンクG元幹部で現パロアルトネットワークスCEOのニケシュ・アローラ氏を輩出しています。

今後もIT産業だけでなく、様々な分野でエリート人材が活躍するでしょう。

ここまでの情報を振り返ると、インドの経済発展は約束されているようなものですね。




インド株を直接買うことはできない

ここからインド株に投資をすることを考えてみますが、実はインド株はインドの株式市場から直接購入することができません。

これはインド政府が外国からの投資を規制しているためです。

したがって、インド株を購入する際は下記3つの方法で間接的に投資をする必要があります。

  • ADRを購入する
  • ETFを購入する
  • 投資信託を購入する

ADRを購入する

ADRとは、「American Depositary Receipt」の略で、日本語では米国預託証券と言います。

これは米国以外の国の株式を裏づけとして米国で発行される有価証券のことです。

「ADR=株式」とはなりませんが、株式の経済的権利を全て含む有価証券なのでインド株を保有するのとほぼ同じ効果を得ることができます。

例えば、インドの自動車メーカー第2位のタタ・モーターズのADRはSBI証券から購入することができます。
※1位は日本のスズキです。

よって、ADRを購入することでインドの個別株に投資をすることができます。

ETFを購入する

上場投資信託のETFでもインド株に投資をすることができます。

特にインドの代表指数である「SENSEX」や「NIFTY50」といった指数連動型のETFに投資することで、簡単に分散投資が可能です。

SENSEX:ボンベイ証券取引所に上場する銘柄のうち、流動性、取引規模、業種などを代表する30銘柄で構成される時価総額加重平均指数。

NIFTY50:ナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、流動性、時価総額、浮動株比率等の基準を用いて選定した50銘柄で構成される浮動株調整済時価総額加重平均方式の指数。

国内で上場しているETFもあれば、海外市場で上場しているETFもあります。

投資信託を購入する

インド株は投資信託でも購入することができます。

最近では投資信託で米国株や全世界株に投資をする方も多いと思うので、それにプラスしてインド株にも投資できたら良いですよね。

指数に連動するインデックス型だけでなく、アクティブ型の商品も存在します。

ただし、インド株の投資信託はどれも手数料が高いため、あまりおすすめできません。




インドETFに投資

ここまででインド株に投資をする方法を3つ紹介しましたが、本記事ではインドの個別株への投資は考えずにインドETFに限定して解説することにします。

なぜならインドの個別株を分析するのは困難であり、インドの経済発展を考えるとインドの各分野に分散投資できるETFのほうがリスクを軽減できるからです。

インドの代表的なETFとしては下記のものがあります。

コード銘柄名市場基準価額($)純資産額(百万)経費率
EPIウィズダムツリー インド株収益ファンドNYSE Arca33.95852.070.83%
INDLDirexion デイリー インド株 ブル2倍 ETFNYSE Arca53.1195.280.95%
GLINヴァンエック・ベクトル・インド小型株ETFNYSE Arca38.0573.361.00%

表にある銘柄以外にも香港市場に上場しているものや東証に上場しているETFもありますが、どれも扱いにくいと思うので今回は米国ETFとして買付できるものを選んでいます。

インドETFの特徴としてはどれも経費率が高いですね。

EPI

正式名称は「WisdomTree India Earnings ETF」といい、今回紹介する米国市場に上場しているインドETFとしては純資産額が一番大きいです。

このETFは大型株から小型株まで300銘柄以上に分散投資されており、インドを代表する企業にまるっと投資することができます。

投資セクターは下記のようになっています。(参考

セクター比率
金融26.52%
情報技術16.43%
素材14.35%
エネルギー10.57%
公益事業8.94%
資本財7.44%
一般消費財5.78%
ヘルスケア4.39%
生活必需品4.26%
通信サービス0.93%
不動産0.39%

※組入銘柄については後述

金融が一番大きな割合を占めていますが、全体的に上手く分散されているように思えます。

こちらが直近5年間のパフォーマンスです。

一時はS&P500に連動するVOOを上回っていた時期もありましたが、コロナショック直前からはボロ負け状態です。

ただし、コロナショック以降は順調に回復しているので、今後の株価の伸びに期待ですね。




INDL

正式名称は「Direxion Daily MSCI India Bull 2X Shares」といい、こちらは2倍レバレッジETFとなります。
※元々は3倍レバレッジETFでしたが、2020年に2倍に変わりました。

MSCI India Indexという指数に連動するETFで、この指数はインドの大型株を中心に株式市場全体の85%をカバーしています。

INDLのレバレッジなしのETFはINDAというETFになります。こちらはEPIよりも純資産額が大きく、インドETFの中では断トツです。ただし、私が調べた限りでは国内証券会社で扱っているところはありませんでした。

投資セクターは下記のようになっています。(参考

セクター比率
金融26.15%
情報技術17.62%
エネルギー12.17%
素材10.04%
生活必需品9.87%
一般消費財8.50%
ヘルスケア5.37%
資本財3.54%
通信サービス3.37%
公益事業3.05%
不動産0.31%

※組入銘柄については後述

こちらも各セクターに分散投資されていることがわかります。

特に上位4セクターはEPIと似たような構成になっています。

直近5年間のパフォーマンスです。

さすがレバレッジETFというような動きをしていますね。

値動きがとても大きいですが、インド株の上昇が期待できるのであればINDLを活用して大きく資産を増やすことができそうです。

GLIN

正式名称は「Vaneck Vectors India Growth Leaders ETF」といい、新興国の小型株を対象としています。

一部インド以外の銘柄も含まれますが、ほとんどインド銘柄で構成されるのでインドETFと考えて良いでしょう。

投資セクターは下記のようになっています。(参考

セクター比率
ヘルスケア27.0%
情報技術26.8%
素材23.6%
一般消費財8.8%
資本財6.1%
金融4.8%
通信サービス2.4%
公益事業0.7%
生活必需品0.0%

※組入銘柄については後述

こちらのETFは投資セクターに偏りがあります。

ヘルスケア、情報技術、素材の3セクターで全体の77%を占めているため、あまり分散されているとは言えませんね。

直近5年間のパフォーマンスは他のインドETFと似たような動きになっていますが、長期間に渡って下落傾向にあることがわかります。




組入銘柄比較

インドの個別株を見ていくのは大変なので、今回は組入銘柄の重なりのみ調査しました。

レバレッジETFのINDLは中身がINDAとほとんど同じなので、EPI、INDA、GLIN、VWOで比較しています。
※VWOは新興国ETFです。

EPIとINDA

重なりが63%あるので、半分以上は同じ銘柄に投資をしていることになります。

VWOとの比較

EPIとINDAをVWOと比較すると下記のようになります。

どちらも似たような重なりですね。

ちなみに両者の重なり上位5銘柄は同じでした。

  • RELIANCE INDUSTRIES LTD:インド最大の複合企業
  • INFOSYS TECHNOLOGIES LTD:世界トップクラスのIT企業
  • HOUSING DEVELOPMENT FINANCE:非銀行系の金融会社
  • TATA CONSULTANCY SVS LTD:インド最大手のIT企業
  • HINDUSTAN UNILEVER LIMITED:一般消費財メーカー

インドの大手企業はどのETFにも組み入れられているようです。

GLIN

GLINはどのETFとも重なりがありませんでした。

「GLINを購入すればインドに投資ができる!」と思って投資をするとインドを全く網羅できていないという自体になりそうです。

GLINは他のインドETFとは分けて考えたほうが良いでしょう。




パフォーマンス比較

下表は他のETFと比較した際のパフォーマンスです。

銘柄3ヶ月リターン3年リターン5年リターン
VOO12.56%17.61%17.23%
QQQ10.50%25.35%26.01%
VWO5.46%9.42%12.66%
EPI8.93%11.87%12.71%
INDL12.99%-10.17%1.53%
GLIN13.64%-9.22%-0.35%

※QQQはナスダックETFです。

下図はINDLを除いた直近5年間のパフォーマンス比較です。

緑:VOO、青:QQQ、黄:VWO、黒:EPI、赤:GLIN

これらのパフォーマンスを見ると直近5年間ではEPIが一番安定したインドETFということになりそうです。純資産額も一番大きいので、インドETFとしては安心して保有できると思います。

また、コロナショックの影響を強く受けていますが、その後の回復は新興国ETFを上回っています。ここにインドの力強さを感じますね。

ただし、現状ではVOOやQQQといった銘柄のパフォーマンスに劣るため、インドETFがポートフォリオの主役になるのはまだ先になりそうです。

短期的に大きな上昇が期待できる場合はレバレッジが効いたINDLを活用するのもアリですが、インド株の上昇を予想するのは簡単ではないと思うのでリスクを理解した上で選んでください。




インド株のリスク

ここまででインドの魅力と投資方法について紹介しました。

簡単に言うと「今後の経済発展が見込める」「ETFを使えば簡単に投資できる」ということなので、インド株に益々投資したくなってきましたね。

ただし、インドには下記のようなリスクがあります。

信用格付け

インドは2020年に信用格付けを投資適格級で最も低い「Baa3」に引き下げられています。

今後の経済発展が見込まれるインドですが、現状ではかなり厳しい状況におかれているようです。特に新型コロナの影響もあって財政はどんどん悪化しています。

為替リスク

インドの経済成長は著しいですが、同時にインフレ率も高くなっています。

高いインフレ率は通貨安の要因になるため、インドの現地通貨であるインドルピーは長期間にわたって下落し続けています。

私たちはインド株に投資をする外国人なので、インド株のリターンはインドルピーではなくドルベースで考えないといけません。

下図はインドルピーと米ドルのチャートです。

ずっと下落し続けていますね。

つまり、現地通貨建てのインド株は上昇しているものの、その上昇幅が通貨安で相殺される可能性があるのです。

この為替リスクはとても大きいので皆さん注意しましょう。




GDP成長率と株式リターンの関係性

インドの高い経済成長率は魅力的ですが、必ずしも経済成長率が高いと株式のリターンが良くなるわけではありません。

下図は1988年から2011年までの一人あたりGDPの成長率と株式のリターンを表したものです。(参考

青:一人あたりGDP成長率、橙:株式のリターン

これを見るとロシアや中国はGDP成長率がとても高いですが、株式のリターンはマイナスになっていることがわかります。

つまり、経済成長率が重要な要素であることは間違いないのですが、これが唯一の要素ではないということです。

「経済成長率が高い=株価が上がる」と考えてしまうのは危険なので、経済成長率はあくまでもプラス材料の一つに過ぎないと考えてください。

以上の内容を踏まえるとインド株は確かに魅力的ですが、それなりにリスクのある投資対象だということがわかりました。

まとめ

今回はインドの魅力とインドへの投資方法について解説しました。

  • インドはいずれ世界人口第一位になる
  • インドは高い経済成長率を誇る
  • インドETFはEPIがおすすめ
  • レバレッジをかけたい場合はINDL
  • インドには為替リスクがある
  • 経済成長率が高いと必ずしも株式のリターンが良いわけではない

インドはとても魅力的な国ですが、投資にはそれなりのリスクがあるようです。

私たち個人投資家はETFなどを活用して自分のポートフォリオを細かく調整できるので、上手く工夫しながらインド株投資にも向き合っていきたいですね。

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