こんにちは、タマです。
昨日のローズタウンモーターズに関する記事はたくさんの方に見ていただいたようです。ありがとうございます。

今回はショートスクイズによる株価急騰について考えてみました。
ショートスクイズとは
ショートスクイズとは、株価が急騰したことで空売りを行っている投資家が損失を限定するためにショートポジションを決済するときに起きる現象で、株価がさらに跳ね上がることです。
株式を購入(ロング)するということは、株価が上がるに賭けている状態です。一方、株価が下落することに賭けたい場合は空売り(ショート)を行います。
このとき、それぞれのリターンとリスクは次のようになります。
- リターン:理論的には無限
- リスク:投資金額を失う
- リターン:売却した金額よりも低い分だけ
- リスク:理論的には無限
株式の購入は最悪失敗しても投資金額を失うだけで済みますが、空売りの場合は株価が上がれば上がるほど損失が大きくなる非常にリスクの高い手法です。
したがって、空売りにはこういう性質があるため、株価が急騰した際は損失を限定するためにショートポジションを引き上げる動きが働きやすいです。このときの決済は買いです。
最近起きたロビンフッダー達による株価急騰もこのショートスクイズによって引き起こされています。
RIDEのショートスクイズ
では、今回のテーマであるローズタウンモーターズのショートスクイズについて考えてみたいと思います。
まずはこちらの画像を見てください。

こちらはローズタウンモーターズのショートボリュームです。
一番上の3月12日のショートボリュームがとても大きくなっていることがわかりますね。
つまり、先程のショートスクイズを考えると、短期的に株価が急騰するとこのショートポジションが一気に買い戻される可能性を秘めています。
そうなると株価はさらに跳ね上がるでしょう。
ロケットカンパニーズ(RKT)の場合
ショートボリュームとショートスクイズの関係を調べるために、ロケットカンパニーズ(RKT)の動きを見てみたいと思います。

ロケットカンパニーズは2月26日の決算をクリアした後、3月3日に+71.19%急騰しました。
では、このときのロケットカンパニーズのショートボリュームはどうだったでしょうか。

こちらを見ると急騰直前の3月2日のショートボリュームが最も大きく、76,029,148となっています。急騰後のボリュームは21,509,185です。
したがって、ショートボリュームの解消により株価が大きく跳ね上がっていることがわかります。
RIDEが急騰する可能性は?
ローズタウンモーターズに関する記事としてこんなものがあります。

こちらは、「オハイオ州のフランク・ラロース国務長官がローズタウンモーターズの施設を見学する予定だ」という記事です。
この訪問はローズタウンモーターズの株価下落の原因となったヒンデンブルグのショートレポートが発表された後のものです。
したがって、この訪問は「ヒンデンブルグのショートレポートなんてデタラメで、私たちの計画は順調に進んでいる!」ということを明らかにする材料になるわけです。
実際にローズタウンモーターズ側は17日の決算発表に向けて何らかの声明を行うようです。
仮にヒンデンブルグのショートレポートがデタラメだとわかった場合、今あるショートポジションはどうなるでしょうか。また、ショートポジションがたんまり残っている状況をロビンフッダー達はどう思うでしょうか。
今後ローズタウンモーターズが急騰するかどうかは全くわかりません。
しかし、決算間近でこれだけの動きがある銘柄ですから、今週中に何か起きても不思議ではないですよね。
まとめ
今回はローズタウンモーターズのショートスクイズの可能性について考えてみました。
これだけを見ると買いで入りたくなりますが、個人的には全くおすすめしません。
そもそもローズタウンモーターズは製品すらできていないSPAC銘柄です。この時点でリスクのある投資です。しかも、今回は事実かどうかわからないショートレポート一つでボコボコにやられました。それだけこの銘柄は脆いんです。
こんな銘柄に自分の大切なお金を預けるなんて危険すぎます。
今のローズタウンモーターズは投資ではなくギャンブルに近いと私は考えていますので、この銘柄の売買は注意してください。
※投資は自己責任でお願いします。