投資

積立投資を行っている人なら絶対に知っておきたい出口戦略を解説!

こんにちは、タマです。

今回は積立投資において重要な出口戦略についての解説記事です。

なお、この記事は東大バフェットさん(@utbuffett)のこちらの記事を参考に作成し、私のブログに来ていただいた皆さんにこの内容を広めることを目的としています。

インデックス投資の出口戦略

インデックス投資の出口戦略として有名なのは「定額取り崩し」と「定率取り崩し」だと思います。

定額取り崩し

毎回、一定の金額を取り崩す方法です。

特に4%ルールを設けた定額取り崩し手法はとても有効です。

4%定額取り崩し

資産5,000万円を4%定額取り崩しする場合

・1年目:5,000万円 × 4% = 200万円
・2年目:200万円
・3年目:200万円
・4年目以降同様

つまり、引退時の「資産 × 4%」の金額を毎年定額で取り崩すことになります。

この手法を使えば毎年一定額(引退時の資産 × 4%)が必ず受け取れるので、収支管理しやすいのが特徴です。

ぴよ吉
ぴよ吉
これをずっと続けていたら資産がどんどん減っていくんじゃ…
タマ
タマ
そんなこともないよ!



トリニティ・スタディの研究結果

トリニティ・スタディとは、1926年〜1995年までの米国の実績から、取り崩す金額と期間で資産が尽きない確率をまとめたものです。

2018年にWade Pfau博士がトリニティ・スタディをアップデートしており、1926年〜2017年の米国の実績を踏まえた研究結果が公表されています。それが下図です。

(出典:The Trinity Study And Portfolio Success Rates (Updated To 2018)

こちらの表を見ると株式50%:債権50%のポートフォリオの場合、4%ルールで取り崩すと30年後に残高が残っている確率が100%となっています。

つまり、このポートフォリオであれば毎年取り崩しても資産が尽きないことを意味します。

この結果からも4%ルールによる取り崩しがいかに効果的かわかるかと思います。




定率取り崩し

定率取り崩しは毎年の資産残高に対して定率で取り崩す手法です。

定額取り崩しと違って毎年決まった金額が受け取れるわけではありませんが、取り崩す%がポートフォリオの期待リターンよりも小さければ、資産は半永久的に枯渇しないことになります。

4%定率取り崩し

資産5,000万円でずっと横ばい相場の場合

・1年目:5,000万円 × 4% = 200万円
・2年目:4,800万円 × 4% = 192万円
・3年目:4,608万円 × 4% = 184万円
・4年目以降同様

相場が厳しい場合は受け取れる金額が年々減ってしまいますが、資産の安売りを防げるので定額取り崩しよりも長持ちします。

4%ルールで取り崩した場合だと、長期的に見ると理論上は資産が減らないことになります。

ぴよ吉
ぴよ吉
これなら下落相場でも安心して取り崩せる!

定額・定率取り崩しのどちらも資産を長持ちさせながら取り崩すとても良い手法です。




もう一つの出口戦略がある!

実はインデックス投資の出口戦略にはもう一つあります。

それは積立銘柄切り替え戦略です。(名前は適当に決めました笑)

積立銘柄切り替え戦略とは

積立銘柄切り替え戦略というのは、その名の通り積み立てる銘柄を毎年切り替えていく手法です。

通常の積立投資積立銘柄切り替え戦略
1年目S&P500S&P500①
2年目S&P500②
3年目S&P500③
4年目S&P500④
5年目S&P500⑤

通常であれば毎年同じ銘柄をひたすら積み立てていくと思いますが、この戦略では毎年積み立てる銘柄をあえて変えます。

なぜこれをするのかというと、その年のリターンを銘柄ごとに分散させ、税金の繰り延べを行うためです。




積立投資で税金の繰り延べ

まずは積み立てる銘柄を変えない場合を見ていきましょう。

通常の積立投資

今回は毎年100万円をS&P500に積み立てる場合を想定します。(10年)

投資元本現在価格含み益(円)含み益(%)各年の動き
S&P500
1,000,0001,150,000150,00015.00%15%
2,000,0002,687,500687,50034.38%25%
3,000,0003,871,875871,87529.06%5%
4,000,0003,166,719833,28120.83%-35%
5,000,0005,208,398208,3984.17%25%
6,000,0006,829,238829,23813.82%10%
7,000,0007,046,31446,3140.66%-10%
8,000,0008,850,946850,94610.64%10%
9,000,0009,358,399358,3993.98%-5%
10,000,00012,430,0782,430,07824.30%20%

見ての通り、10年後には含み益24.3%となっています。

もしここから取り崩す場合は、含み益である24.3%に対して約20%課税されることになります。積立金額がもっと大きければ無視できないほどの額になりますよね。




積立銘柄切り替え戦略

次に積み立てる銘柄を毎年変えていった場合です。

条件は先ほどと同じで毎年100万円を積み立てる場合を想定します。(10年)

投資元本現在価格含み益(円)含み益(%)各年の動き
S&P500①1,000,0001,522,486522,48652.25%15%
S&P500②1,000,0001,323,901323,90132.39%25%
S&P500③1,000,0001,059,12159,1215.91%5%
S&P500④1,000,0001,008,6868,6860.87%-35%
S&P500⑤1,000,0001,551,825551,82555.18%25%
S&P500⑥1,000,0001,241,460241,46024.15%10%
S&P500⑦1,000,0001,128,600128,60012.86%-10%
S&P500⑧1,000,0001,254,000254,00025.40%10%
S&P500⑨1,000,0001,140,000140,00014.00%-5%
S&P500⑩1,000,0001,200,000200,00020.00%20%
合計10,000,00012,430,0782,430,07824.30%

銘柄を切り替えても投資対象の連動先が同じであればパフォーマンスは通常の積立投資と一致します。

しかし、毎年銘柄を切り替えているので銘柄ごとに含み益に差が生じていますね。

ぴよ吉
ぴよ吉
これに何の意味があるの?
タマ
タマ
100万円取り崩すことを考えてみて!

もしここから100万円取り崩すとします。その場合どの銘柄を売却すべきでしょうか。

答えは簡単ですね。S&P500④です。

なぜなら含み益が0.87%しかないので、税金も0.87%分にしかかからないからです。

ぴよ吉
ぴよ吉
最終的なリターンは同じなのに取り崩すときの課税額が全く違う!!

つまり、積立銘柄切り替え戦略を使うことで税金が繰り延べができるようになるのです。

当然ながら税金として払わずに済んだ分は投資元本として残るため、さらにお金を増やしてくれるでしょう。




銘柄に切り替え方法

ここまでで積立銘柄切り替え戦略がどういうものかはわかっていただけたと思います。

しかし「銘柄を切り替えたらパフォーマンスが変わっちゃうじゃん!」という声もありますよね。

そんなときは下記方法を実践してみましょう。

  1. 連動先が同じ or 似ている投資信託に切り替える
  2. 別の証券口座で同じ銘柄を購入する
  3. 分配型と再投資型を切り替える

①連動先が同じ or 似ている投資信託に切り替える

S&P500に連動する優秀な投資信託は何種類かあるので、その中からチョイスすればパフォーマンスはそこまで変わらないはずです。

(例)楽天VTIとeMAXIS slim S&P500など

そもそもどの投資信託が上がるかは数十年後にならないとわからないので、優秀な投資信託さえ選べば問題ありません。

②別の証券口座で同じ銘柄を購入する

これは全く同じ銘柄を購入したい場合に有効な方法です。

証券口座を分ければ当然別銘柄扱いになるため、銘柄を切り替えることができます。

証券口座数だけ選択肢が増えるので、切り替える銘柄が尽きた場合は思い切って証券口座を新たに開設することを検討してみましょう。




③分配型と再投資型を切り替える

投資信託を購入する際に分配型と再投資型が選べますが、この違いによって銘柄の扱いを分けることができます。

特に分配金が出ない投資信託であれば単に銘柄の扱いが変わるだけで済むので、パフォーマンスにも影響ありません。

以上の方法で積立銘柄を切り替えながら税金の繰り延べを行うことができます。

積立銘柄切り替え戦略のデメリット

この戦略のデメリットはめんどさくいということです。

銘柄を切り替えるのもそうですが、銘柄数が多くなるほど管理も面倒になります。

そうしたデメリットを受け入れられる人にとっては非常に有効な手段だと思います。

タマ
タマ
この一手間で数十万、数百万とパフォーマンスが変わるならやる価値あると思うけどね!



まとめ

今回はインデックス投資の出口戦略には、

  • 定額取り崩し
  • 定率取り崩し
  • 積立銘柄切り替え戦略

の3つあるよ!というお話でした。

ぜひ皆さんも検討してみてください。

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