こんにちは、タマです。
今回は、指定校推薦でも理系大学で成績上位を狙い、大企業に就職する方法というテーマで書いていきます。
この記事は指定校推薦で中堅理系大学に進学したタマが書いています。
また、指定校推薦の中でも普通科以外(工業、商業、情報等)の人に向けた記事になっています。
この記事を書こうと思った背景
2020年1月8日から大学入試センター試験が始まり、ニュースでも取り上げられています。
受験生にとっては一番キツイ期間でしたね。
一方、指定校推薦組はセンター試験を受ける必要がないので暇です。
私も高校3年生の今頃は普通に遊んでいました。
しかし、ネットで調べてみると「指定校推薦で進学すると入学してからが大変だ!」という記事がたくさん出てきます。
でもそれって本当なのでしょうか?
そこで私の実体験を交えて解説していきたいと思います。
私が指定校推薦で進学するまで
私は偏差値50前後の高校を卒業し、中堅理系大学の工学部に進学しました。
偏差値50なのでそんなに低いわけではありませんが、普通科ではないため理系科目はほとんどやっていません。
高卒認定試験の最低レベル程度です。
なお、高校での成績は常に上位だったので指定校推薦自体は簡単に取れました。
指定校推薦で進学できる大学はどこでも選べる状態でしたが、そもそも中学までは理系の人間だったのでこの大学を選びました。
指定校推薦のメリット・デメリット
指定校推薦のメリット・デメリットについて簡単に触れておきます。
- ほぼ100%合格
- 自分の偏差値よりも高い大学に行ける
- 受験費用が安く済む
ほぼ100%合格
指定校推薦の最大のメリットはほぼ100%合格できることです。
よほどのことがない限り誰でも受かる可能性が非常に高いです。
学校によって指定校推薦の選考方法に差がありますが、大抵の場合は面接や小論文が多いようです。
自分の偏差値よりも高い大学に行ける
指定校推薦であれば自分の学力以上の大学に進学できます。
私の高校の偏差値は50程度でしたが、指定校推薦で早稲田大学に行った友人(文系)もいます。
受験費用が安く済む
受験勉強をしなくて良いので参考書を買ったり塾や予備校に通う必要がありません。
また、一般入試での滑り止め受験も必要ないため、受験料や入学費のようなものもかかりません。
- 進学先の選択肢が少ない
- 入学後に単位を取るのに苦労する
進学先の選択肢が少ない(自由度が低い)
指定校推薦は高校に提示されている大学・学部・学科にしか行けません。
つまり、どれだけ指定校推薦を使って進学したいと思っても、その大学がなければ不可能です。
また、学部・学科も決まっているため、受験までに1つに絞り込まなければいけません。
入学後に単位を取るのに苦労する
これは後ほど詳しく書きますが、入学後に単位を取るのが大変だと言われています。
指定校推薦は学力試験が免除されているため、そうした受験対策をしなくても合格できてしまいます。一方、センター試験や一般受験を受ける人は合格するために必至に勉強してきました。
この両者が同じ学力なわけがないですよね。
特に入学後に勉強内容が高度になるにつれて、ついていけなくなる指定校推薦組の人が続出します。
指定校推薦で成績上位を狙う方法
では、ここからは指定校推薦で成績上位を狙う方法についてです。
以下の内容はあくまでも私の大学・学部・学科についてです。
全ての大学に該当するわけではありません。
授業を攻略する
大学での成績の付け方は授業によって様々ですが、基本的には高校の成績と同じように学力試験やレポート、出席点で決まります。
しかし、高校と違うところは「過去問」が非常に効果的だということです。
過去問を有効活用
大学の試験では、過去問と全く同じ問題が出題されることが少なくありません。
※先生による。
この過去問というのは期末試験の問題でも良いですし、レポートの課題でも良いです。つまり、その先生が過去どのような基準で生徒を評価しているのかさえわかれば良いです。
もし過去問とほとんど同じような問題を出題する先生だった場合、試験範囲をすべてきっちり勉強しなくとも過去問の内容さえ理解できていれば余裕で8割9割近い点数を取ることができます。
過去問を入手する
過去問は友達や先輩からもらうことが多いです。
したがって、友達や先輩といった人脈が広い人は過去問を集めやすく、それによって授業の攻略難易度がぐっと下がります。
ただし、逆に言えばそうしたつながりが薄い人は自力で試験範囲を勉強するしかないので、1科目に費やす時間が非常に多くなってしまいます。
特に理系大学は実験科目やそれに関するレポート課題などで忙しい場合が多いので、なおさら単位を取るのが厳しくなってきます。
弱点を他で補う
一般的に指定校推薦の人は他の学生に比べて学力が低いことが多いです。
しかし、上記で紹介した「授業を攻略する」というのは学力以外の工夫(ここでは過去問の活用)で単位を取りやすくしているのです。
つまり、重要なのは指定校推薦の学力不足は他で補えるということです。
「それは本当なの?」と疑問に思う人もいると思いますが、実際に私はこの方法で指定校推薦でありながら成績上位10%以内に入ることができました。
勉強しなくて良いわけではない
ただここで注意してほしいことは、決して勉強しなくても良いわけではないということです。
あくまでも学力不足は他で補えるから大丈夫という話であって、学力が高いに越したことはありません。
ましてや高い学費を払って自ら大学で学びたいと思って進学しているのですから、勉強しなきゃ無駄ですよね。
なので勉強そのものはしっかりと取り組みましょう。
指定校推薦組が大企業に就職する方法
次は就職についてです。
学力面でハンデがある指定校推薦組でも大企業に就職することは難しくありません。
指定校推薦は関係ない
まず、企業側に指定校推薦で入学したことはバレません。
履歴書にそんな項目ないですから。
つまり、就活において指定校推薦かどうかなんて全く関係なく、一般入試組と同じように戦うことができます。
なお、出身高校や学科は履歴書に書かないといけないので、そこから「この子は推薦入学したのかな?」と思われることはあります。でもこれは指定校推薦が問題なわけではありませんから、気にしたところでどうしようもありません。
それ以上に良い人間だと思ってもらえるように就活対策をしっかりやれば大丈夫です。
むしろ指定校推薦がプラスに働く場合も
企業側が指定校推薦についてどの程度理解しているかによりますが、逆に指定校推薦であることがプラスに働くこともあります。
指定校推薦は高校の成績が良くないと利用することができない受験方式です。その上で大学の成績も良かった場合、あなたならどう感じますか?
少なくとも悪いイメージはないですよね?
就活において指定校推薦組が不安に感じるのは「指定校推薦だから大学の成績が低いんだね」と思われてしまうことです。
だったら大学の成績も良くすればいいのです。これで不安に感じることは何一つありません。
私の体験談
とある大企業(国内最大手)の面接の時の話です。私は大学の成績が良かったので面接でそこを突っ込まれました。その際に自分が推薦入学であることを明かしたところ、「推薦でこの成績なら君は努力家なんだね」と言われ、そのまま内定を得ることができました。
ここまででなんとなくわかると思いますが、指定校推薦でもちゃんと勉強してそれなりの成績を取っていれば他と変わらないのです。
理系の強みを活かそう
指定校推薦組でも理系大学で過ごせばある程度理系人間になれます。
そのため、理系から文系職への就職も良いですが、やはり理系職への就職が一番手堅いです。
特に理系大学では学科推薦や教授推薦、研究室推薦なんかもあり、大企業に就職できるチャンスがたくさんあります。
つまり、理系大学で学んでいるだけで就活に有利な状態を作り出せるのです。
私の大学は中堅の理系大学なので大してレベルの高い大学ではありませんが、友人のほとんどが皆さんも聞いたことがある有名な大企業に就職しました。
まとめ
指定校推薦でも成績上位を狙い、大企業に就職する方法は、必要なポイントをしっかりと抑えて効率良く取り組むということです。
大学生活では単位を落としたり、留年したり、就活に失敗したりと様々な試練がありますが、どれも指定校推薦のせいではなくその人自身の問題です。
ちゃんとやれば良い成績は取れますし、良いところに就職できるはずです。
指定校推薦という楽な大学受験きっぷを手に入れたのですから、そのまま一直線に目標に向かって頑張りましょう。