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【宇宙SPAC銘柄】BlackSkyを調べてみた!(SFTW,BKSY)

こんにちは、タマです。

今回は宇宙SPAC銘柄であるBlackSkyについて調べてみました。

BlackSkyとは

BlackSkyは2014年設立の宇宙ベンチャー企業です。衛星を用いてリアルタイムに地球観測を行い、そのデータを分析することを強みとしています。

2021年2月18日に特別買収目的会社(SPAC)のOsprey Technology Acquisitionとの合併によりニューヨーク証券取引所に上場する計画を発表しました。上場予定日は7月なので今月中には上場される見通しです。

現在は合併前なので「SFTW」というティッカーシンボルですが、合併後は「BKSY」に変更となります。

現時点ではSBI証券でのみ「SFTW」を購入することができます。

下図は「SFTW」のチャートです。

一時的に急騰した時期がありますが、今は約10ドルで張り付いています。

こちらがBlackSkyの経営陣です。




事業内容

BlackSkyは小型衛星を地球軌道上にたくさん打ち上げ、その衛星を使って地球をモニタリングすることによって衛星画像やそれに関するアプリケーションを提供できるようにしています。

同社はすでに6機の衛星を運用しており、2021年末には14機に達する見込みです。なお、2月に発表された計画では21年末に8機としていたので順調に進んでいるようです。

23年末には地球上の重要拠点を夜明けから夕暮れまで60分ごとに監視できる23機の衛星を打ち上げる計画を立てているため、こちらにおいても順調に進んでいると言えそうですね。

では、BlackSkyの活用事例を2つほど紹介します。

イラン極秘核施設の監視

BlackSkyはイランの核施設での活動を追跡・監視する調査に同社の衛星画像が使用されていると発表しました。

BlackSkyの衛星画像は1日を通して複数枚得ることができるため、この調査に携わる研究者は、イラン核施設での生活パターンを監視し、同施設での活動や出来事を把握することができました。

また、BlackSkyの衛星は数分以内に最大20枚の画像を連続して撮影することができ、それらをつなぎ合わせたバーストコレクションと呼ばれるものを作ることができます。この動いているように見える仕組みを用いることで、施設の地下トンネルから出てくるトラックを観察することができたようです。

同施設での活動はこれまでほとんど知られていなかったようなので、今回の内容はBlackSkyにとってもエンドユーザにとっても良いニュースですね。




東京・羽田空港での施設利用状況の監視

BlackSkyのHPには東京・羽田空港での利用事例が紹介されています。

画像にある緑色の箇所はほとんど使用されていない駐車スペースで、赤色は頻繁に使用されていることを示しています。

BlackSkyの技術を用いることで、このような広範囲のエリアの画像を取得・分析し、貨物の出入りを監視することができるようになります。

市場規模

BlackSkyはリアルタイムの地球観測(宇宙ベースのデータ分析)の市場規模は400億ドルに達すると見込んでおり、市場はまだまだ未整備の状態です。

同社のマーケットは2025年にかけて年平均成長率25%を想定しており、地球観測分野の先駆者として独自の技術を持つBlackSkyには優位性があると見ているようです。




ビジネスモデル

BlackSkyのビジネスは大きく3つに分かれており、それぞれ売上高全体に占める割合は下記の通りです。

ビジネスモデル売上高に占める割合粗利益率
Imagery64%〜90%
Data, Software & Analytics33%〜60%
Engineering & Integration3%〜10%

また、各分野で世界各国の複数の政府機関と契約を結んでおり、スライドで紹介されている契約だけでも6億3,000万ドル以上になる可能性があるようです。

こうした既存顧客からの受注もあり、2021年、2022年はすでに売上の大半の契約が確定しているとのことです。

また、粗利益率は75%と驚異的な数値です。




ライバル・競合他社

BlackSkyは同社の位置づけを次のように考えているようです。

宇宙産業と次世代のデータ分析というカテゴリーの間で新たなカテゴリーを定義しようとしているのがBlackSkyです。

それぞれの「New Space Technologies」と「Next Generation Data / Analytics」に属する企業との比較も紹介されていました。

下図は「New Space Technologies」のVirgin Galactic、Momentus、AST SpaceMobileとの比較です。他の宇宙関連企業よりも売上をしっかりと出しているんだぞ!というのを強調したようなスライドになっています。

次が「Next Generation Data / Analytics」の企業との比較です。こちらは成長率をピックアップしているようです。

そして3つ目が競合他社との企業評価の比較です。

こちらを見ると売上高や成長率の割には低く評価されているとしており、投資対象として魅力的あることを示唆しています。




業績

BlackSkyの財務状況と今後の収益予測です。

売上の伸びが凄まじいですね。

宇宙関連企業は売上がほとんどないというイメージがあるかもしれませんが、BlackSkyは衛星から得たデータを使って分析する会社なのでしっかりと売上を出しています。

しかも政府機関がメイン顧客なので今後の売上の見通しも良好ですね。

また、短期的には17億ドル相当のビジネスチャンスのパイプランもあるとのことで、高い成長力と安定的な収益性の両方が期待できそうです。




投資対象としての魅力

  • 地理空間の画像と宇宙空間のデータと分析の市場を破壊する高成長テクノロジー企業
  • 大規模かつ成長中の市場を持つ新たなカテゴリーの先駆者(リアルタイム地球観測)
  • 低コストでデータを取得し、オンデマンドで分析結果を提供することで膨大な新しい商業規模を開拓
  • SPAC合併により、衛星コンステレーション、センサネットワーク、ソフトウェアアプリケーション開発、商用市場への展開が加速
  • 17億ドルのパイプラインと長期契約に支えられた近未来の財務状況
  • 新たな宇宙経済におけるカテゴリーを定義する企業を保有するチャンス

BlackSkyはデータ分析会社

この記事では宇宙関連銘柄としてBlackSkyを取り上げていますが、実際のところは宇宙から得たデータを分析する「データ分析会社」です。

最近注目されているヴァージン・ギャラクティックはゴリゴリの宇宙銘柄ですが、BlackSkyは自分のビジネスを行うために衛星を打ち上げているだけの会社なので、そこは分けて考えたほうが良いでしょう。

ただしこれまで「宇宙関連企業が売上を出すのなんてまだ先の話でしょ?」と思われていたところにBlackSkyのような売上を出すことのできる会社が現れたわけですから、単なる宇宙ブームとしてではなく、ビジネスとして成り立つ産業という意味で再注目されるときがくるのではないかと考えています。

特に宇宙分野は知識のギャップが大きいため、宇宙ビジネスの理解力の差が投資的な旨味に変わるのではと思います。

衛星がないと始まらない

上記の通りBlackSkyはデータを分析する会社ですが、そもそものデータがなければお話になりませんよね。すでに運用中の衛星はありますが、ユーザのニーズに応えるという意味ではまだまだ足りません。

そうなるとBlackSkyを見極めるポイントとして「計画通りに衛星を打ち上げることができるのか?」が重要になってきます。

もし計画通りに衛星を打ち上げられない(運用できない)場合は、すでに紹介している売上目標が達成できない可能性も出てきますし、BlackSkyの魅力も薄れてしまいます。

したがって、BlackSkyに投資する上で注意しなければいけないポイントは、顧客獲得よりも衛星の運用数ではないかと思います。




衛星は自分で打ち上げるわけではない

BlackSkyは衛星を自分で打ち上げているわけではなく、スペースXやロケットラボといったようなロケットを打ち上げる企業にお願いして一緒に打ち上げてもらっています。

よって、BlackSkyの衛星の運用状況は他の宇宙関連企業の動きに左右される可能性が高いので、そこは注意して観察する必要があると思います。

なお、現時点では計画を上回るペースで打ち上げられているので今のところは大丈夫そうですね。

以上を踏まえて、個人的にはそれなりに投資妙味があるワクワクする宇宙SPAC銘柄だと感じました。

まとめ

  • リアルタイムの地球観測、データ分析のリーディングカンパニー
  • 垂直統合型の小型衛星の設計・製造も手掛ける
  • 政府機関を中心とした安定的な収益性
  • 粗利益率75%のビジネスモデル
  • 市場規模は400億ドル

今回はBlackSkyについて紹介しました。

まだ合併前の企業ですがいかがでしょうか。個人的にはかなり面白い企業だなと感じました。

SPAC銘柄は非常にリスクがあるため、投資する際は自己責任でお願いします。

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